こんにちは。

つばめの家スタッフの佐々木と申します。

今回は我が家での切るお仕事について綴って参りたいと思います。

どうぞよろしくお願い致します。

 

【1】失敗した我が家の切るお仕事について

つばめの家モンテッソーリの切るお仕事(3歳8か月)

早速ですが、私はこの切るお仕事でやらかした事があります。

それは、息子と周りの子ども達を比べて焦ったことです。

年少の時、同じ年齢の周りの子どもたちは、息子に比べるととても上手に切るお仕事が出来ており、

息子の切るお仕事の作品に愕然としたことを今でも覚えています。

お家に帰って息子の意思とは関係なく、切るお仕事の練習を付きっきりでやり、

時には、「何でできないの!」と怒ってしまうこともありました。

今思うと恥ずかしい限りですが、あの時は、焦りばかりあり、

まだ息子は直線やゆるい曲線を沢山切りたい時だったのに、

私が先走って図案を切らせたことが失敗でした。

まずは、直線やゆるい曲線を沢山切らせてあげることで、

自然と息子自身が少し難度を上げた図案にチャレンジするのを

見守ればよかったのだと後から後悔です。

その後、息子はお家で1か月も切るお仕事を遠ざける結果となりました。

 

1か月お家では切るお仕事を一度お休みしましたが、つばめの家のお教室では息子の自信を取り戻すべく、

ハサミを持つ手と反対の手の動かし方等を教えてもらい、

少しずつ自信を取り戻していきました。

 

つばめの家モンテッソーリ切るお仕事

(3歳9か月)

そして1か月後、上の写真のようにお家でいろんな図案を

自分で選んで切るようになりました。

 

 

つばめの家モンテッソーリ切るお仕事

(3歳9か月)

その後、徐々にハサミに対して自信を取り戻した息子は、

本当に沢山の図案をお家で黙々と切っておりました。

そして、息子の中で切るお仕事のブームが到来し、

ずっとお家では切るお仕事のみをやっていたという時が続きました。

私の対応の失敗から遠回りはしましたが、

切るお仕事のブームが到来したことにとても嬉しく感じたことを今もはっきり覚えています。

 

 

【2】切るお仕事について

モンテッソーリ切るお仕事つばめの家

(3歳9か月)

ハサミを使うことのねらいとして

①ハサミのシャキシャキという音を楽しむ

②手の開閉の筋肉の力を育てる

③細かい線を切っていくことで巧緻性を育てる

等のことが挙げられます。

これは、自分の手をコントロールする力を育ていくことになり、

集中力を育てることにも貢献します。

 

次に、自分の手先を意識して物事を進めて行けるのは3歳位からですので、

それまでは線の上を切らせるのではなく、

線がない一回切りの紙を切っていくことをおすすめします。

「線のない一回切り」(1.5㎝幅の細い画用紙がおすすめです)

が上手くなってから、

次は「線がある一回切り」にチャレンジしてみて下さい。

このようにして無理なく切るお仕事を進めていくことが、

子どもの発達にも良い影響を与え、

その時にしか獲得できない能力も育つのだと思います。

 

【3】長い期間楽しめるお仕事を是非お家でも

モンテッソーリ切るお仕事つばめの家

 

お家でハサミのお仕事をする前にご用意して頂きたいのは、

文房具屋さんで売っているような「ちゃんと切れる児童幼児用のハサミ」を購入して下さい。

ちゃんと切れないハサミを使うことは、

子どもにとってとてもストレスとなり、切りたいという気持ちがなくなることがあります。

そのようにならないためにもちゃんと切れるハサミをご用意下さい。

それがはさみ好きになる一つのコツです。

 

モンテッソーリ切るお仕事つばめの家

 

次におすすめの教材ですが、今回当ショップで販売することとなりました、

「切るお仕事セット」についてご紹介させて頂きます。

お子さまがハサミに興味を持たれた時から

ハサミを使いこなすようになった段階までのお仕事がこのセットで揃います。

①まずは写真の左の「基本セット」をお使い下さい。

一回切り、2回切り、長い直線やカーブを難易度順にセットされています。

切ることを繰り返し行えるような内容になっております。

今後ハサミに自信を持って取り組めるようにこの「基本セット」を飛ばすことなく、

必ずお子さまにさせてあげて頂きたいと思っています。

②次に、お子さまの手先が育ち、ハサミに自信が持てるようになりましたら、

写真の右側の「切り絵いろがみ」をお使い下さい。

こちらは、切る作業の前に折る作業も加わり、より手先を使うお仕事となります。

図案も簡単なものから難易度が高いものまであり、

切るお仕事を十分満喫できる内容となります。

③最後に、真ん中の「切り絵シール」についてですが、

こちらは【1】折る作業【2】切る作業【3】貼る作業と工程も多くなり、

より一層手先を使うお仕事となっております。

また、「切り絵シール」で切った作品を貼る専用の台紙もセットになっています。

モンテッソーリ切るお仕事つばめの家

(3歳11か月)

その後、お子さまが切るお仕事をもっとされたいとなりましたら、

その時は、親御様の手作りの切り絵を作ってあげるのはいかがでしょうか。

我が家の場合は、市販の切り絵の本を参考に私のお手製の切り絵をたくさん作り、

息子は嬉しそうに切っておりました。

自作の切り絵ですと、お子さまのリクエストに応えることも出来、無限に楽しめます。

 

【4】切るお仕事をやり切った子どもたちのその後は

モンテッソーリ切るお仕事つばめの家

(4歳0か月)

切るお仕事を十分にやりきった子どもたちは、

切るお仕事で手に入れた能力を思う存分発揮していきます。

切るお仕事で左手と右手を使ってものごとを作り出す力がついてくると、

折り紙が上手に折れたり、

鉛筆と消しゴムの使い方につながったり、

また、切った経験が多いほど、自分の手先をコントロールする力が育っているので、

自分の力で何かを制作する時に遺憾なく力を発揮できるようになっていきます。

我が家の息子もプラモデルに自作の剣やマントを

色紙で切ったり折ったりと立体的なものを作っております。

また、小学校の工作でも頭で思い描いたものを作り出したりと、

幼児期に切るお仕事を思う存分したことが息子の手先を鍛え、

更に自分で思い描いたものが自由自在に作れることによって、

より一層発想力が湧き出てくるようになりました。

このように育っていった土台は、幼児期の切るお仕事を沢山した経験があるからだと思います。

是非、お家でもお子さまと沢山切るお仕事をお楽しみください。