ずいぶん前から販売を検討していましたカレンダー作りキットを販売することに致しました。
こちらは、つばめの家の教室の年長の子ども達が作っているカレンダーを販売用に考案した商品です。

カレンダーは「生活」の分野でもあり、「数(数列)」の分野でもあり、「言語」の分野でもあります。
22年前に初めて受け持った子ども達のために作ったカレンダーキットを毎年改良を重ね今日に至りました。

【1】カレンダーづくりの目的は何?

日常にあふれるカレンダー。
子ども達にとっても年月が過ぎることに徐々に興味を示します。
「どうしてお正月やクリスマスがあるの?」
「どうして12月が終わったら、また1月になるの?」
年中の終わり頃から小学生に入る子ども達から何度も質問があります。

そんな質問があると、「地球はね・・・宇宙はね・・・」とどんどん話が膨らんでしまうのですが、
そういった壮大な話を、とても興味深く聞いてくれます。

カレンダーを作ることは、自分が今ここにいる時間の流れをしっかりと心や体に落とし込んでくれる
そんな大切な作業のように感じています。

では具体的な目的は何でしょう。
これは私が長年子ども達と接してきて感じ、実際に目の当たりにした変化を元に箇条書きにしてみます。

①まず、西暦を知ることができる(これはカレンダーの導入と同時に西暦の話をするためです)。
②1月から12月までの年月、1日から31日までの日、日曜日から土曜日までの曜日を知ることができる。
③休日の意味を知ることができる(これも休日の意味を話すことで知ることができますがカレンダーを見ながら話すとよいでしょう)。
④数列を知ることができる。
⑤「日」の位置を知ることができる(12か月書いているうちに子ども達は気づき始めます)。
⑥季節に合わせた本を見たり、折り紙を折ったり、絵を描いたりすることによって季節を感じることができる。
⑦日頃、年月日や季節を感じながら過ごす切っ掛けになる。
⑧つばめの家のカレンダーは色合い材質にこだわっているため、色彩感覚を豊かにしてくれる。
⑨書くことで書く力を養う。
⑩12か月書き続けることで忍耐力を養う。
⑪仕上げる、やり遂げる力を養う(一気にし上げなくても、ひと月ごとに作ることでも同じです)。

【2】年長児にカレンダーを作った娘。小学3年生になった今は。

年長の時に楽しんで作った娘は、
「30日は何月にあって、31日は何月」などとははっきり言うことはできませんでしたが、
それを初めて学んだ時、カレンダーの位置がなんとなくわかるからと、覚えることを楽しんでいました。

小学3年生になった今は、季節を感じることが大好きです。
スーパーに行って柚子を見かけると、「もうすぐゆず風呂に入る寒い季節、冬至がやってくるね」や
お月見の時には「お月見団子を作りたい」
アジサイが咲き始めると「いよいよ梅雨だ」などと話します。

幼児期には、はっきりとした言葉で伝えることはできませんでしたし、カレンダーの並びをバッチリ言えるわけでもありませんでした。
ただただカレンダー作りを楽しんだり(月によっては作りたくないということもありました)、カレンダー作りの際に季節の話をしたりして、
年月の移り変わりを「カレンダー作り」を通して知る事ができました。

小学生になってあふれるように言葉が出てきて驚きました。
感覚器官の敏感な時期に、手を動かして楽しみながら作っていく作業にとても意味があることを実感しています。

また、何よりカレンダー作りの際の「会話」もポイントですね。

【3】つばめの家のカレンダーのこだわり

・紙の色と質感

・部屋に飾るカレンダー。きれいな色合い、優しい質感の紙を選ばせていただきました。
色彩感覚を育てたいという気持ちもあり、色合いにこだわってみました。
一緒に販売しております、色鉛筆もおすすめです。

つばめの家おすすめ リラの色鉛筆

・また部屋に飾りやすいように、厚すぎず薄すぎない厚みの紙を使用しています。

・季節を学ぶ

カレンダーを作るのはいいけれど、季節の物を選ぶことが難しい。
そんな悩みがなく楽しめるように、この折り紙本を見ると全ての物が作られるように見本を作成してみました。

この折り紙の本は、見本が分かりやすく作りやすいので20年前から使用している折り紙本です。
近年更に改良されたこの折り紙本をセットで販売することに致しました。
また、季節の物などを記載したつばめの家オリジナルの紙も一緒にお付けしております。

・カレンダーの数列

カレンダーは、なぞり書き用2023年1月~12月と、空欄1月~12月をお付けしております。
『使い方として』
・2023年のなぞりが書きで練習してから→空欄に自分で書いてみる。
・2023年のなぞり書きを2023年は使用し、2024年は空欄のカレンダーに自分で書いてみる。
その場合はなぞり書きの上に貼るとカレンダーを2年使うことができます。
※お子様と相談し、自由ににお使い下さい。

・季節感を学ぶ

秩序感の敏感期でもある子ども達にとって、毎年来る季節を学ぶ絶好のチャンスです。
見本を参考にお子様と自由に楽しみながらお作り下さい。
季節の話をしたり、年月の話をしたり、思い出話をしたり。親子で楽しい時間をお過ごしいただきたいと思っております。

【4】8点セットの商品詳細

つばめの家オリジナルカレンダー作りキット(8点セット)

①カレンダーの台紙12枚(12色)
②カレンダーなぞり書き1月~12月の12枚
③カレンダー空欄12枚(曜日のみ記載しています)
④季節の内容一覧表
⑤見本一覧表
⑥折り紙本
⑦説明本
⑧カレンダーを吊るす際の白い紐を1本お付けいたします。

【5】カレンダーのサイズ

カレンダーのサイズはB5サイズです。

リビングに飾ってもいいですし、お子様の机の前に飾ってもいいですし、お好きな場所に飾ってお楽しみください。

つばめの家

プロフィール

藤原愉美/YUMI FUJIWARA

大学の時に初めてモンテッソーリ教育に出会い、子どもは人格者であり一人の人として育てる事の大切さを学び感銘を受けました。その後、モンテッソーリ幼稚園幼稚園・市立幼稚園小学校での勤務の後、モンテッソーリ教室「つばめの家」を開講し、約24年もの間モンテッソーリ教育に携わり、勉強と研究を重ねてきました。今後も家庭でできるモンテッソーリ子育てやおすすめなど発信していきたいと思います。

・日本モンテッソーリ教育幼稚園資格・モンテッソーリエレメンタリー資格・保育士資格、幼稚園小学校免許・書籍モンテッソーリ子育て、モンテッソーリ子育てグッズ 共に文化出版局